--英語に興味を持ったのは、いつごろですか?
中学1年の頃に、英語がしゃべれると世界中の人としゃべれると聞き、真に受けたことからです。丁度、歴史の時間にギリシア・ローマ時代のコスモポリタン思想について習い、それに影響されたのもあると思います。ヒト・モノ・カネ・情報が国境を越えて大量に往来し始めた現代は、その時代と似たところがありますね。
--先生は、どうでしたか?
英語は中学の3年間一貫して同じ先生で、いい先生だったのでよかったですね。また、中高一貫教育で、中3のときから、高校の先生が文法を教えに来てくれたんですが、その先生ともウマが合って、楽しく勉強できました。先生のことを信じるので仲良くなり、勉強も進むという感じでした。
--前の会社で、英語を使うビジネスを手掛けられていたとか
中国でシステム開発の会社を立ち上げた際に、向こうの大学生は英語ができるというので、試験や面接を英語でやりました。びっくりしたのは、履歴書に書いてあるTOEFLの平均点が630点くらいなんですよ。TOEICで言うと950点くらいです。低い人は書いてないと思うんですが、半数くらいが書いていましたからね。優秀な学生ばかり受けに来ているのかと思い大学の人に聞いたんですが、全体で見てもそれくらいだそうです。最初はウソかと思いましたが、実際に面接で話してみたらウソじゃなかったですね。
--どれぐらい、勉強しているのでしょう。
「私は勉強しない方」と言っている女の子でも、毎日自宅で4時間です。普通は朝から晩までやっています。
--このあたりのことが、ECSを手掛ける理由になったのですか。
それもありますが、一番の理由はインターネットですね。インターネットで調べてみて驚いたことがあるんです。みんな、勉強しているのに、成果が出ていないんです。かわいそうですね。日本中の8割以上の人がそうですよね。
--具体的にはECSは、どんなやり方なのでしようか?
「間違ったやり方」「自分に合わないやり方」をやっている人がほとんどなので、ECSでは「英語コーチ」が、「自分のレベルに合った正しいやり方」を教えます。これは、医者のようなものです。薬は誤って処方すると却って毒になりますね。勉強法も同じで、誤った方法でいくらやっても効果は出ません。いくら勉強しても一定のレベルで伸び悩む人が多いですが、正しい方法でやりさえすれば、継続的にレベルアップします。
--ちゃんとした「やり方」とは…
「何を、どれだけ」が大事ですね。「何を」というのは勉強の内容です。ECSの講座では、例えば易しいレベルほど文法に重点を置くといったことがあります。そういった同じレベルの人全員に当てはまるポイントを押さえつつ、各自の弱点にも対処していく。「どれだけ」というのは、例えばディクテーションなら3週間やれば一定の効果が出るということです。TOEICがターゲットなら語彙も必要なレベルが決まっていますね。「何を、どれだけ」が分かっていれば、漫然とやるよりずっと効果が出るし、モティベーションも維持しやすいと思います。この塾で日本の英語教育に、いい影響を与えて、変えたいですね。英語が出来る人材が増えることで、あらゆることにいい影響が出ると思うんですよ。